フィルムコンデンサ・電解コンデンサは音がいい、積層セラミックコンデンサはダメダメ



科学的裏づけなしに、自分でアンプを作った印象だけでコンデンサを語ってみたい。
科学的裏づけはなんとかして取りたいと思ってるが現状無理かな。

[1]カップリングコンデンサ編

うちのオーディオは、サウンドカードからのアナログ出力にパワーアンプを接続してるのでサウンドカードの出力コンデンサとして使われてる電解コンデンサの音に支配されてる(はず)であることを前置きしておく。

(1)積層セラミックコンデンサ
大容量化・小型化が進み最近赤丸急上昇中の積層セラミックコンデンサだ。しかし、たたいて音がするもん音の経路に使えるわけない。DCがかからないところで使いDC(低周波)に強いコンデンサを使えば音のバランスがよくてノリのいいアンプができる。でも各々の音色はいまいち。
電解コンデンサやフィルムコンデンサには、オーディオ用コンデンサというのがあって、歪んでようが部分発振してようがそれなりの音にしてしまう。ところが積層セラミックにオーディオ用はない。アンプ作りに失敗したらそのまま失敗した音がしてしまう。
DCに強いX7Rタイプを十分特性の良いアンプに使えば良好な結果が得られることはわかっている。でも、そのアンプに良質のフィルムコンデンサを使えばさらに音が良くなるのだから積層セラミックという選択はあり得ない。
(2009.08.7追記)
この話は単なる迷信として片づけでほしいが、カップリングコンデンサだけにあるいは電源のパスコンだけに積層セラミックコンデンサを使ってもそうひどいことにはならない。理由はわからないが両方に積層セラミックを使うと音が崩壊する。

(2)両極性電解コンデンサ
M×SEってやつを使ってみてるけど、一つ一つの音色はしっかりしてるぽいのに、音楽のバランスとかスピード感とかを台無しにしてくれる。サウンドカードとか 電解コンデンサのかたまりなので、正しい電解コンデンサを正しく使えば音のいいアンプが出来るだろうことは理解してるのだが。。。。心は電解コンデンサを強く拒否する。
(2009.07.7追記)
ル□ コンの電源用コンデンサ(ZLH、100uF35V)を2個逆向きにつないで使ったところバランスもスピード感も正常だった。どうも M× SE が悪かったようだ。ニ☆コンの100uf50Vでも正常だった。○下の10uF50Vはダメだった。コンデンサは経時劣化するものなので販売店の管理が悪 かった可能性もあるが、たまたまダメな電解コンデンサに当たっていたようだ。サウンドカード出力に電解コンデンサ入ってるんだから入力コンデンサも電解コンデンサで十分という話を裏付ける結果となった。サウンドカードの出力が電解コンデンサなせいかフィルムコンデンサを使うよりも入力コンデンサレスの音に近いようだ。
(2009.08.7追記)
電 解コンデンサは 耐圧に近い電圧で30時間から100時間通電しないとエージングできないらしい。そこで 22uF 25 V のM×SEに 12V で 30時間づつ電圧をかけてみところ音がまともになった。カップリングコンデンサは電圧が低いところで使うのので組み立て後はエージングできない。ソケット にしておいてエージングしてから取り付けかぁ。電解コンデンサも奥が深いなぁ。

(3)フィルムコンデンサ
音がいい。しかし、カップリングコンデンサ抜きでサウンドカード繋いだときより音がよくなる気がするので完全に透明では無いようだ。フィルムコンデンサだと何でもいいかというとそうでも無い。某オーディオ用コンデンサはダメなアンプ用に作られてるみたいでサ行が濁るアンプを作ってしまっても修正してくれる。こんな芸をするコンデンサなんて使いたくない!あと○下のでかいコンデンサはなんかクセがある。同じ○下のちっこいやつは音も素直で大変好みだ。

[2]電源コンデンサ編

電源用のコンデンサが音に効くのかって? そらA級アンプですごい電源つかってればあんまり効かないだろうけど、うちのアンプはB級動作でスイッチング電源というエコノミータイプなのでバンバン音の信号が通るからひどく影響を受ける(笑)。

(1)積層セラミックコンデンサ
高周波回路のパスコンでは不動の地位を築いたように思える積層セラミックだけどはっきりいって音が雑になる。使わないほうが身のためだ。

(2)フィルムコンデンサ
音がいい!

(3)電解コンデンサ
フィ ルムコンデンサだと全然容量が足りないので電解コンデンサも使うことになる。フィルムコンデンサと並列に繋ぐとナイスだが、電解コンデンサだけつかうと音 楽に鉛のオモリをつけたような沈んだ音になってしまう。フィルムコンデンサと並列にすることで特性が荒れてるからいい音に聞こえるだけだって説もあるかも だが、独断と偏見により”電解コンデンサとフィルムコンデンサを並列に使うのがベスト”としておく。O△-CONを使うと、フィルムコンデンサを並列にいれなくても良い感じだが、並列のが安くつく。

並列接続は、0.1μF(フィルム),100μF(電解), 10000μF(電解)みたいに容量が2桁から3桁飛ばしになるようにするのが基本らしい。

(2009.07.8追記)
フィルムコンデンサはどれを選んでもそれなりの音がするが、電解コンデンサは選択に失敗するとひどい音になる。オーディオ用とそうじゃないとかに惑わされず自分の耳で聴いて確かめるしかないようだ。


2009.07.07
            sけいし(skeishi@yahoo.co.jp)

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