op6w100831_lma2
ピークホールド型バイアスオーディオアンプのシミュレーション
[1]回路図
回路図をこ
こに示す。
入力信号検波しピークホールドすることによって、バイアス電流をコントロールする。
検波・ピークホールドの回路は、JA4KUO局が開発されCQ
ham radio
2006年4月号で発表されたリミッテングアンプ LMA81XAに使用された回路を流用させていただいた。動作が高速なためディレイ素子を使わなくても十分な性能が得られることがこの回路の特徴だ。
検波・ピークホールド回路以外の動作は、op6w100113のページを参照して欲しい。
[2]シミュレーション結果
(1)1kHz 入力 2.2V(p-p)
(2)1kHz 入力1.2V(p-p)
(3)1kHz 入力 20mV(p-p)
(4)20kHz 入力1.2V(p-p)
(5)10Hz 入力1.2V(p-p)
ハング型放電回路の効果で0.3秒後に放電速度が速くなる。
予想通りの動作をしている。
(コメント)
立ち上がりの90度の間はB級動作なので出力インピーダンスが2倍で歪みも大きいと考えられる。これを完全に防ぐには良質な(デジタル)ディレイを使うしかない。
本回路はスピーカーのインピーダンス4Ωにあわせてある。8Ω、16Ωのスピーカーの場合は書き換えないといけない。
同様な技術であるアダプティブ・バイアスやリアルバイアスサーキット等の動作はどんな感じなのか興味がある。
電源変動がB級アンプ並みにあると考えられるので、電源変動の影響を抑える技術が無いとこの手のアンプは成功しないだろう。その技術があればA級に拘ることなくB級でも高性能なアンプが作れるので結局無駄な技術なのかもしれない。
2010.8.31 sけいし
(s_keishi@yahoo.co.jp