Spice で聴く アンプの特性(歪率・ダンピングファクター・スルーレート)


<お題目>
[1]歪率  バイポーラ 0.10% (結果 元信号) MOS 0.10% (結果 元信号)
[2]ダンピングファクター DF=10(結果 元信号)  DF=20(結果 元信号) DF=200(結果 元信号)
[3]スルーレート FPBW=64k (結果 元信号) FPBW=190k (結果 元信号) FPBW=11M (結果 元信号)

[1]歪率

(1)TR


入力0.6V(p-p) で 0.10%(1kHz)

(2)FET


入力0.6V(p-p) で 0.10%(1kHz)

(3)結果
バイポーラ 0.10% (結果 元信号) MOS 0.10% (結果 元信号)
THD が 0.1% もあると不明瞭な音になる。

[2]ダンピングファクター

ダンピングファクターはスピーカーの制動の目安とされるが、制動の様子はシミュレートできない。
ダンピングファクターの小さいアンプに実際のスピーカーを繋ぐと周波数特性も劣化する。
ここでは周波数特性の劣化の様子をシミュレートした。

インターネットで拾ったスピーカーのモデルを使った


周波数特性
DF=10

0.8dBほど波打ってる。グラフィックイコライザーで1kHzを2dBも上げると明らかに音の変化がわかるのだからかなり大きな変動だ。
DF=20

0.4dBの変動がある。

0.04dBの変動しかない。

結果
ダンピングファクター DF=10(結果 元信号)  DF=20(結果 元信号) DF=200(結果 元信号)
ダンピングファクターが低いと音が劣化する。
[5]スルーレート

回路図


C1を変化させることによりSRを変化させた。
周波数特性も同時に変化してしまうがしかたない。

C1/pFSR/(V/us)FPBW/Hz
070411M
33011.9190k
4704.0564k

結果
FPBW=64k (結果 元信号) FPBW=190k (結果 元信号) FPBW=11M (結果 元信号)
FPBW=64kのアンプは、響きがいいが元信号とは異なる音になっている。


2009.12.15 sけいし(skeishi@yahoo.co.jp)
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